こんにちは。WisHの堀江聡子です。
私はWisHのダイバーシティコンサルタントというポジションで
お仕事をしております。
日々、さまざまな企業での女性活躍推進・ダイバーシティ推進について
現状や課題をお聞きしたり、他社事例のご紹介や、各企業にフィットした
施策のご提案・導入に携わっています。
実は今ここで仕事をさせて頂いているのは、
「本当に、ご縁だなぁ…」という不思議なめぐり合わせの経緯がありました。
というのも、私は13年間の社会人生活の後、子育てとの両立のため
組織を飛び出して、自分一人で仕事をしていました。
はじめは個人事業主として、軌道に乗り始めてからは会社を立ち上げています。
では、なぜ自分の会社がありながら、どうしてWisHの仕事もしているのか?
その答えが・・・、先にお話した「不思議なご縁」にあたるのです。
私の会社である「はぐキャリア」の事業は、主にキャリアコンサルティング。
クライアントは大学の学校法人で運営をしています。
主に関わるのは、現役の大学生である就職活動生になります。
もともと企業人事コンサルティングに長年携わっていた私は、
最初の入り口でのキャリア形成に問題意識を持っており、
若年層のキャリア支援に関わりたい!と、20代の頃から思い描いていました。
ですので、そこに直接関われていることは、私にとって本当にやりたいことであり、
日々充実感も得られています。
ただ、会社運営となると、なかなかそれだけでは立ち行かないのが現実。
会社としての安定的な取引が必要になるのですが、
就職活動というのは、時期の変動が非常に激しいのです。
また求職者側の立場に寄り添いながらも、現在の世の中の流れとなる
「働き方改革」「ダイバーシティ推進」「女性活躍推進」について
各企業がどんどん変革を起こしている中で、
この情報をアップデートしていない点は、
正直なところ不安を感じてもおりました。
可能であれば、就職活動開始前から就職先を決めるまで、
また実際に働き始めてから以降も、
様々な女性のキャリアに寄り添える
存在でありたいと考えるようになりました。
このような軌道修正中に出会ったのが、今のWisHです。
当初は企業向け研修の講師として応募したのですが、
代表である清水美ゆきから声を掛けてもらい、今のポジションでの
お仕事をさせて頂くことになったのです。
まさか自分の会社を持ちながらも、別の会社でお仕事をすることなど
当時の私にはまったく思いつきませんでした。
でも清水自身が、WisHの代表を務めながらも、
自身の活動も活発にしており、
別の会社の代表や社団法人の理事と、複数を同時進行で
幅広く活躍していると知り、
「こんな方法もあったんだ!」と
正に目からウロコ状態でした。
最近では、「パラレルキャリア」や「二枚目の名刺」等
副業をする方も増えてきています。
企業側も「副業OK」と就業規則を変更するところも
出てきています。
1つの企業のみで、社会人人生を終える方の割合も
30年前からは大分変化してきています。
これから先の世の中ではもっと、
転職だけではなく、同時進行で複数の会社に所属したり、
フリーランスのような働き方も増えてくるでしょう。
正に、「自分のキャリアは自分で作っていく」という覚悟と
そのような環境でも安定した収入を得続けていくだけの
パフォーマンスの発揮が求められていくようになります。
WisHという組織は、そんな一人一人が個として自立している
女性メンバーが集まり、有機的な連携の中で
仕事を進めている組織です。
従来型のヒエラルキーはありません。
会社ですのでもちろん役員はいますが、
そのような役職で責任を押し付け合うのではなく
お互いに助け合ったり、刺激し合ったりしながら
信頼関係を少しずつ形成していき、
女性特有の「細やかな気づかい」による洗練された
コミュニケーションの上で成り立っているのです。
新宿御苑にあるオフィスにも、月2回の定例ミーティングや
打合せ・来客が無い限りは出社しません。
まだ送り迎えが必要な子供を抱える女性にとって、
この時間と場所に縛られずに働けることは
大きな価値があります。
こういう柔軟な考え方の
新しいカタチの組織が増えたら、
もっともっと自由に働ける人が増える。
そこには「労働管理」という概念とは対極の、
本質的な意味での「人を活かす」方法が
たくさん埋まっていると思うのです。
Pay for timeではなく
Pay for performanceで、お互いに信頼し合えれば
真のAnytime Anywhereで、働くことが実現できる。
子育てや介護は、もはや女性だけの問題ではありません。
シニア男性にはもうすぐそこに、
若手男性は、女性と全く同じ環境に立たされていると
言えるでしょう。
夢中になって仕事に打ち込む時期も、
確かにその人のキャリアを形成する上では
重要であることも事実です。
でもそれは本来、会社側から強制されることではなく
自分自身で選び、取り組むべきこと。
その結果を引き受けるのは、
他の誰でもなく、自分自身なのですから。
自分で起業をしてみて、
求職者側と採用側にある、大きな隔たりの原因は
あまりにも実際のビジネスの厳しさと切り離された
労働者保護の姿勢に立つ、法規制やその習慣にあると
考えるようになりました。
より多くの自由を獲得するために、
自分のキャリアと向き合いながら
パフォーマンスを発揮し続ける。
そういう動機づけなら、
まるで個人事業主のような方法でも
活躍し続ける人材を増やせるのではないでしょうか?
私はこの自分の仮説を、これからも検証し続けたいと思います。
真の意味での、働く個人と企業がWin-winの関係をつくれるように。
その最前線でお仕事をさせて頂いているご縁に
心から感謝しています。
愚痴を言うだけの人間は、世の中にたくさんいます。
でも私は「幸せに働いている大人」の一人として、
次の世代に、もっともっと伝えていきたい。
「仕事って、とっても楽しいよ」と。