育児と違って、介護は突然はじまるものです。
本人も周りも事前に準備する間もなく、
青天の霹靂のようにいきなりはじまります。

今の日本は、1年間で約10万人の介護離職者が出ていて、
超少子高齢化が増々進み、要介護の高齢者も
今後増える一方なのは明らかです。
更に昔と違い今は、共働き世帯が圧倒的に増えたことと、
兄弟姉妹の減少により、働き盛りの男性も介護に
携わる必要性が出てきています。

ダイバーシティ＆インクルージョンのお取り組みを支援をさせていただいている中でも、
最近、女性活躍推進の他に、よく耳にするのが以下のような介護に関するお悩みです。

・親が倒れたと急に部下が休み、その後連絡がとりづらくて困る
・遅刻、早退、欠勤が多くなったと思って話をよくよく聞いたら親の介護だった
・働き盛りのベテランが急に辞めると言い出した
・メンタル不調の理由を聞いたら、親の介護だった

今後、企業が多様な働き方を推進し、働き盛りの人材を確保するうえで、
介護による離職を防止するという視点でのお取り組みは、必須となってくるでしょう。

今回は、介護問題について、管理職の皆さまが知っておくべき現状と制度等の基礎知識に加え、
離職を防止するために必要な６つのステップをお伝えしていきます。

セミナー内では、管理職の方が実際に部下との面談をする際の手順も体感していただきながら、
介護離職防止に向けた取り組み手順をお持ち帰りいただけます。

─ プログラム ────────────────────────────

◆オープニング
・セミナーの目的とアジェンダの紹介
・自己紹介

◆介護離職防止の取り組みの必要性について
・現在介護について企業の現場で起きていること

＜セミナー体験＞
◆介護の心構え：ワーク

◆管理職が面談を行うときの心構え
・仕事と介護の両立支援をするケアボス6つのステップ
～意思の確認からその後のフォローまで～
・ロールプレイ体験　＊面談シート使用
・職場で起こるケアハラ具体例
・介護者が抱えがちな心の問題

◆クロージング
・プログラム全体像のご紹介
・気づきの共有

────────────────内容は変更になることがございます───

■講師：
リー寿美子（りー すみこ）

WisHプロフェッショナルパートナー
L&C HAPPINESS 代表
介護離職防止キャリアコンサルタント

■経歴：
大学卒業後14年間ANA客室乗務員として勤務。
国際線チーフパーサー、主任として人材育成管理に従事、
ファーストクラス訓練のライン教官として教育にも携わる。
結婚、出産を経て、育児との両立を5年するものの、
母親が日本にいる必要性を感じ、転職を視野に退職。
その直後父の難病（脊髄小脳変性症）が判明し、
余命半年の宣告を受けて本格的な在宅介護を決意するも、結果的に13年の介護生活に突入する。
子育て＆介護のダブルケアをしつつ、
「このままでは私の人生が終わってしまう」という思いから、キャリア支援講師として仕事を再開。
周囲の支援を受けながら心身のバランスを保ち、
相乗効果で父へ愛のある介護を最期まで続けられたという経験を持つ。
現在も要介護４の母の介護をしつつ、仕事との両立をしている現役働く介護者。(介護生活15年経過）
今は、研修講師として、介護を担う人が一人で抱え込み仕事を辞めていく、
自分を犠牲にしていく実状をゼロにすべく、
また父が19年闘った辛い難病生活が不運ではなく意義のあるものに変わるという信念で
「介護離職しない、させない、イキイキ働きながら介護できる社会つくり」を目指している。

■資格：
国家資格キャリアコンサルタント／CDA（キャリア・デベロップメント・アドバイザー）
介護離職防止対策アドバイザー／メンタルヘルスマネージメント検定Ⅱ種
ビジネスマネージャー検定／女性労働協会認定講師／認知症サポーター
日本ホテルレストラン技能協会テーブルマナー講師
NPO法人日本サービスマナー協会アサーティブコミュニケーター