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Vol.27 畑山潤也
目ウロコセミナー「チームで実践できる!心理的安全性の高い職場づくりに必要な3つのポイント」を開催いたしました。
2023.01.31

こんにちは!
ダイバーシティコンサルタントの畑山です。

WisHでは“目からウロコが落ちる”情報提供の場として「目ウロコセミナー」を定期的に開催しています。
先日2023年1月25日(水)には、
「チームで実践できる!心理的安全性の高い職場づくりに必要な3つのポイント」と題して、
職場レベルで心理的安全性を向上するためのヒントと、広く学習を届けて全員が心理的安全性を学ぶ、そこから行動変容にチャレンジした事例を弊社代表の清水と、弊社ダイバーシティコンサルタントの門野のW講師でお伝えいたしました。

本セミナーの内容を、心理的安全性の高い職場づくりに必要な3つのポイントをおさらいしながら、振り返りたいと思います。

  • 清水 美ゆき
  • WisHプロフェッショナルパートナー講師

    Miyuki Shimizu

    清水 美ゆき

    WisH株式会社 代表取締役
    パーソナル・アイデンティティ研究所 所長

経歴

女性のキャリア支援をミッションとしており、これまでに多数の大手企業にて女性のキャリア研修を企画・プロデュースしており、その多くの経験を活かし、女性活躍推進に関する内容を専門とするWisH株式会社を設立。女性を応援する『ハピ女カレッジ』代表として「仕事もプライベートも全部!自分らしく輝きながらはたらく女性をたくさん生み出す」をミッションとして活動。その実績を活かし、2020年11月『パーソナルアイデンティ研究所』と社名をあらため、 人の可能性を引き出すためのオリジナルメソッドを組み立て、現在は女性だけに限らず様々な人々を対象に全国各地にて講座・講演を実施している。


  • 門野淑香
  • 講師

    Shizuka kadono

    門野 淑香

    WisH株式会社 ダイバーシティコンサルタント

自己紹介

子供の頃から「“バリバリ”働くかっこいい女性像」に憧れを抱き就職。しかし徐々に“バリバリ”への違和感を持つように。BtoBイベント事業会社、スタートアップ企業を経てWisHへ参画。誰もが自分らしく、健やかに働ける社会を目指すコンサルタントとして奮闘中。

1. 心理的安全性があるチームとは?

【ポイント①】心理的安全性があるチームとはどのようなチームか正しく理解する

心理的安全性があるチームとは、いったいどのようなチームでしょうか?
皆様であれば、この問いに対してどう答えるでしょうか。

「発言が頭ごなしに否定されず、建設的な議論ができる」

「発言した“人”ではなく、“こと”が注目される」

ご参加いただいた方からは上記のようなお答えをいただきました。
本セミナーでは、心理的安全性があるチームとは、自由闊達に意見交換や議論ができる組織とお伝えいたしました。

Google社が2012年から4年をかけて実施した「プロジェクトアリストテレス」が注目を浴びたことにより、日本でも心理的安全性という言葉が急速に広まりました。
そのため、心理的安全性という言葉だけが独り歩きして、アットホームなチーム・職場だと誤認している方もいるかもしれません。

だからこそ、メンバーも含めて共通認識を持つことが大切ということなんですね。

2. 心理的安全性があるチームではどのような行動が見られるか

【ポイント②】心理的安全性が確保されているときに起こる行動を理解する

  1. 一人ひとりが自分の意見や主張を持っている
  2. 異なる意見でも、立場関係なく伝えられる
  3. 異なる意見を受け止めて、組織の目標達成に向けて最も合理的な選択をしたうえで話し合いができる
  4. 意見を否定してもその後の対人関係や評価に影響しない

一見当たり前のことに思えますが、はたして実際の職場ではどこまでできているでしょうか?

心理的安全性について共通認識を持った後にこのような行動が見られれば、職場レベルで心理的安全性が向上していると言えそうですね。

3. 管理職が自覚するべきこと

【ポイント③】心理的安全性を阻害する“不安”の正体とリーダーの影響力を認識する

誰しもが、他人にどう思われるかという「対人不安」を抱えています。
「対人不安」は、心理的安全性がなければ高くなり、心理的安全性があれば低くなります。
また、職場である以上、以下のような上司と部下の力関係から「権威勾配」があります。

部下「上司は自分より経験があるから、物申すのはためらわれるな…」
上司「自分の方が知っていることが多いから、部下よりは自分の判断が正しいはず」

つまり、心理的安全性を作る上で、上司の考え方や行動による影響が大きいということです。
職場での影響力が大きい管理職が、自身の影響力を自覚して職場で振る舞うことができれば、心理的安全性の高い職場はもうすぐそこなのかもしれません。

4. 心理的安全性を高める対話

上司もしくは部下の立場で、一度はこのような経験をしたことはないでしょうか。

上司「指示を出したのに、なんでそんなことになっているんだ」

部下「(指示通りにやったのにな)…」

職場でのコミュニケーションは、どうしても仕事内容そのものが中心となりがちです。
しかし、同じ言葉でも背景にある文脈や意味付けは、関係性や気持ちなど目に見えない側面(メンテナンス・プロセス)によりそれぞれ異なるものです。

メンテナンス・プロセス

だからこそ目に見える“What”だけでなく、目に見えない“How”に踏み込んだ対話が重要です。
その対話のポイントとは、お互いの意見に耳を傾け、言葉の背景にある“文脈・意味”を共有していくことです。

5. まとめ

ここまでの清水講師と門野講師のお話を受けて、改めて一人ひとりとの対話が重要だと感じました。
人的資本経営の流れから、女性活躍がこれからも推進されることは間違いありません。
ダイバーシティ推進を通してインクルージョンを実現するためには、「個」の違いを力に変えることが必要です。
心理的安全性が高い職場を作り、女性に限らずすべての人が活躍できる社会を目指したいと改めて思いました。

今回のセミナーや、全社施策として心理的安全性を向上する施策を知りたい!という方は、
ぜひ弊社担当までお気軽にご連絡ください。

今後も弊社では、様々なテーマで「目ウロコセミナー」を開催してまいります。
皆様のご参加をお待ちしております。

>>目ウロコセミナーの情報はこちら
https://www.re-wish.co.jp/seminar/

>>心理的安全性の向上に必要な対話力とは
https://jinjibu.jp/spcl/SP0008666/cl/detl/4309/

  • 畑山潤也
  • Writer

    Junya Hatayama

    畑山 潤也

    ダイバーシティコンサルタント

プロフィール

証券リテール営業から個人事業主への挑戦、IT営業を経てWisHに参画。様々な形態で就業し、想いが強い人ほど結果を出してイキイキと働いている一方、本人だけの努力では変わらない現状に苦悩する姿を見てきた経験から組織改善に対する強い想いを持ち、老若男女問わず違いを認めあって違いを楽しむ社会を創るために活動。

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