【イベントレポート】WisH株式会社主催 女性活躍推進HRDセミナー 2019年1月22日
1on1対話の場づくり
~3つのステップ~【イクボス実践編】
【講演者】ファイヤ―株式会社 代表 長田卓史 (WisH プロフェッショナルパートナー)
今回は、多様な人材が活躍できる組織に変革していくための
イクボスが求められる時代背景を理解し、施策を検討する基礎知識を身につけていただき、
すぐに実行できる4つの実践スキルと1on1がもたらす「心理的安全性」の効果を
ワーク、ディスカッションを通して体感していただきました。
【講師紹介】
ファイヤ―株式会社代表 長田卓史
WisH プロフェッショナルパートナー
◆経歴:
1967年生まれ
明治大学卒業後、花王株式会社入社。
タイの現地法人でローカルのマネジャー・スタッフ育成を経験。
帰国後、スキンケア製品ビオレのマーケター・ボシュロムジャパン㈱で
コンタクトレンズ製品のブランドマネジャーとして
グローバルスタンダードのコミュニケーション・ロジカルシンキング・
問題解決スキルを実践習得する。
その後、ペット保険を中核事業とするアニコムホールディングス㈱
経営メンバーの一員として、
コールセンターや保険事務センターの女性を多く含む多様な部下のマネジメントを通して
業務精度・生産性を向上し法人の東証マザーズ・一部上場に貢献した。
現在は研修ファシリテーター・エグゼクティブコーチとして活動している。
【主な研修テーマ】
1on1コミュニケーションをベースとした
イクボス研修・若手OJTトレーナー育成・管理職コミュニケーションスキル向上・若手管理職、
リーダー向けロジカルシンキング問題解決スキル向上等
現在はコーチ・研修講師として、自己認識を通した「ぶれない自分軸形成」と
多様な個性を活かしあう職場づくりを支援している。
◆資格:
ファシリテーター/国際コーチ連盟認定コーチ
米国Gallup認定ストレングスコーチ
エネカラー™オフィシャルファシリテーター
1、イクボスが求められる背景
イクボスは「どうやって育てていくのか!」が、とても大事だと講師より
最初にお話がありました。
イクメンとイクボスを一緒にされがちですが、
イクボスはもっと広い意味で伝わっています。
イクボスの定義としては
部下の私生活とキャリアを応援し、
自らもワークライフバランスを満喫し、
かつ組織の目標を達成する上司・管理職・経営者のことを言います。
イクボスが求められる背景としては、3つ挙げられます。
①労働人口の激減
②介護リスクの高まり
③残業に頼る働き方の限界
データーを参照しながら、
従業員の家庭内背景を理解・サポートする意識が求められることの
大切さをお話いただきました。
2、イクボスを育てるのに必要なこと
イクボス世代は、期待をされる立場であり、
自分の悩みを聞いてもらえる場がないのが現状。
講師からイクボスを育てるのに、もっとも大切なのは、
イクボスの悩みを、会社全体でサポートすること!
イクボスの悩みを解消してあげないことには、
「イクボスは生まれない」とのことです。
また、新しい働き方を推進するためには、
企業のリーダーシップと制度の見直しが必要であり、
現場の声がオープンに届く社内風土改革がとても大事。
そもそもイクボス育成って成果に繋がるの?
企業が発展していくうえでも、イクボス育成は欠かせないと
認識する必要があり、制度を作り上げる姿勢・体制が重要であると
講師よりお話をしていただきました。
イクボスを育てるために必要なことについて、
グループディスカッションを行うことで、
各社の課題、悩みなどが共有でき、
有意義な意見交換ができたのではないかと思います。
3、1on1ミーティングの重要性
1on1ミーティングは、評価や仕事の指示を出す場と混同されてしまいますが、
評価面談や会議のようなオフィシャルではなく、自然体で話す場として定義されています。
1on1ミーティングのベースとしては、
基礎フェイズ、成長支援フェイズの2種類があり。
成長支援フェイズから導入する企業様が多いですが、
1on1ミーティングの大事なポイントとしては、基礎フェイズの導入。
基礎フェイズはとても重要であり、大切なキーワードは「心理的安全性」とされています。
「心理的安全性」がどれだけ重要で大事なのかを
チームを成功に導く「5つの鍵」と共に、一つひとつ詳しく講師より説明がありました。
わかりやすい事例と共に、イクボスの悩みを解決するための、
1on1ミーティングの有効活用方法もお伝えしました。
参加者の方々にも参考にして頂けたようです。
4、イクボスのための「1on1」実践ワークショップ
実際に「1on1」実践ワークのスキルを4つ体験していただきました。
実際に体験していただき、体験後グループディスカッションをすることで、
より理解が深まり、実践することの大切さがわかり、
現場での実践の一歩につながったのではないかと思います。
【ワーク体験を実践しての受講生の感想】
「たわいない会話(オープンな会話)が次の会話につながる大切さがわかった」
「頭では理解していると思っていたが、実際にやってみて難しいと感じるとこもあった」
「きちんと話を聞いてもらえると安心する、信頼感を感じた」
「反発心がでず、素直に答えたいと思えるスキルだと思った」
【参加者の声】実施後アンケートより抜粋
「イクボスの定義がわかり、1on1の導入すべき理由が明確だった。
新たな気づき、実践による体験ができたのが良かった。」
「とてもわかりやすかった。背景の説明から納得した。話し方も聞きやすかった。」
「体験することで、感覚として必要性が理解できた。」
「知識の再確認と体験、他の参加者の方とお話ができて良かったです。」
「ポイントがわかりやすかった。ワークが多いのも良かった。」