Diversity Caféダイバーシティ Café


ダイバーシティ Café - WisH ブログ

Vol.10 堀江聡子
仕事と遊びの境界線
2018.11.14

こんにちは。WisHのダイバーシティコンサルタント・堀江です。
最近になり、やっと秋らしくなってきました。

さて今日は私の地元の湘南で、代表である清水美ゆきとの打合せをしました。
打ち合せ内容はなんと・・・出版企画会議!!!
今年の秋頃を目標に、WisHとして書籍を出す予定で話を進めています。

企画をバンバン出すというブレインストーミングが本日の目的でしたので、
いつもの会社の会議室では、面白いネタもなかなか出ないのでは?と
思い切って「湘南の海を眺めながら、やってみよう!」ということになりました。

 

きっとこういうことも、普通の組織では
「そんなの遊びじゃん!」とか「上司が許してくれない」とか
そういう反応が返ってきてしまうのかもしれません。

でも目的が果たせているのなら、ちゃんとそれがパフォーマンスに結びつくのなら
本来、時間や場所ややり方は、誰かに縛られるべきものではないでは?と私は考えます。

実際にいつもの環境とは異なる場所で、お互い日頃の気がかりなことから解放さて
新鮮なアタマでどんどん良いアイデアが浮かぶし、
普段研修などを通して、働く女性の皆さんに伝えたいことを
改めて振り返ることができました。

もちろんランチには、世界一の朝食に選ばれたリコッタパンケーキも
おいしく頂きましたが(笑)

 

パラレルキャリアという言葉が流行ったり、副業を解禁する会社が増えたりと
制度だけはどんどん変わっていきますが、実態はまだまだ追いついていないのが実情です。

時間で計らないのなら、何を持って評価したらいいの?
会社に来ていない時間に、仕事をしていることをどう確認する?
ズルしている人がいたらどうする?

これまで時間と場所を定めて、そこに行けばとりあえず仕事をしていると見なされてきた
文化や価値観は、制度があるからと言って簡単には変わりません。
そもそも「性悪説」に立っている以上、この運用は不可能になります。

 

私の仕事は、基本的にお客様を訪問する事以外は、時間には縛られません。
オフィスへの出社は、定例会議の月2回と、プロジェクトの打合せ、セミナー実施等に限られます。

ネット環境さえあれば、メールのやりとりも出来ますし、企画書も書けます。
会社からスマートフォンも支給されているので、電話もできます。

これを必ずオフィスに出社してやらなければならないとしたら…
まだ園の送り迎えがある子供を抱えている身としては、とても窮屈ですし
不必要な満員電車に揺られる往復の数時間がないだけでも、
体と精神への負担もかなり軽減されます。

もちろん自分で時間管理しなければならないし、
私の仕事が遅れれば、直接クライアントさんへご迷惑をお掛けすることになるので
その点についてのプロフェッショナルとしての意識は、必要不可欠になります。

そして、そもそもですが。
仕事と遊びの境界線って、どこにあるのでしょう?

特に私の場合、自分が興味がある仕事をしていることもあり、
娘とお風呂に入りながら、良いアイデアが思いついたりすることも、
ママ友と話しながら、ワーママの働きにくさの実態に気づかされることもあります。

以前に所属していた組織では、会社自らが「遊学働の融合」を推奨していました。
私はこの考え方に大いに助けられたし、
だからこそ自分の興味のある分野の仕事に突き進むことが出来たと思っています。

どの仕事をしていても、どの役割の時間を過ごしていても、
私は私であって、脳みその中身を切り分けて過ごしているわけではない。

会社に命令されたことをやるのではなく、
自ら感じて考えるような仕事をしている人は、
この意識を持つことは、今後ますます重要になってくると思います。

そして単純作業はAIに取って変わられる時代だからこそ、
組織も、そこで働くひとりひとりの主体性を、もっともっと引き出す必要があるのです。

 

 

ブレストを終えて、高校生たちと一緒に江ノ電に揺られて帰る道のりは
なんだかちょっと遠足にでも来たような気分で、少し得した気持ちになりました。

日本の企業が、形式や生真面目や公平性ばかりを重んじている文化も
やがて過去のものとなっていくでしょう。

電車に乗り合わせた高校生たちが社会に出る頃には、
「仕事って楽しいよ」と堂々と言える、
かっこいい社会人が増えているといいなぁ…と思った帰り道でした。

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