Diversity Caféダイバーシティ Café


ダイバーシティ Café - イベントレポート

WisH主催 目からウロコセミナー
【イベントレポート】「一般職女性社員がソコソコさん
からテキパキさんに変わる2つのスイッチ」
2017.10.17

【イベントレポート】WisH株式会社主催 女性活躍推進HRDセミナー 2017年10月11日

 

「一般職女性社員がソコソコさんから
テキパキさんに変わる2つのスイッチ」

~「しなやか力」×「ペイフォワード力」で自ら生み出すキャリア開発~

 

【講演者】MY STORY K.K. 代表 久保田一美

     WisH プロフェッショナルパートナー

 

今回の企画では、「女性活躍推進」「働き方改革」が進む中で、
多くの企業が頭を悩ませている一般職層の「ソコソコさん」にスポットライトを当てました。

管理職登用を前提とした女性活躍推進の流れに乗り、総合職女性には比較的育成が
進んでいるものの、いわゆる一般職層となる事務系職種やアシスタント職の女性層には、
どこまで期待して良いものか?どんなアプローチをすべきか?などのお悩みを、
多くの企業の課題として抱えているケースが増えてきているのが現状です。

 

・社の方針として、女性社員全体へキャリアの自立を訴えているものの、
居心地の良い現状から変わりたくないと頑なに次のステップを目指すことに抵抗されてしまう。

・ライフイベントにより一定の階級に滞留してしまっており、当事者も管理職も
それに対して危機感を持っていない。

・そもそも、会社が取り組んでいる女性活躍を「自分事」と認識していない。

 

入社時点からの長きにわたり、組織をどうまとめていくかという視点は期待されてこなかった
彼女たちにとって、成長の機会を与えられず、またそのような経験も無い中で過ごしてきた
社会人生活を大きく変えることは、どうしても抵抗感を持つものです。

 

今回のセミナーでは、一般職女性の「ソコソコさん」ならではの価値観や経験の中から、
これからの時代に求められる仕事の成果とは何か?またそれを実行するために活用できる
自身のキャリアを振り返り、新たなスタイルの「テキパキさん」としての目標を持たせる
ための2つのスイッチをご紹介しました。

 

 

【久保田一美講師 プロフィール】

MY STORY K.K. 代表
企業研修講師、女性活躍コンサルタント、プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー

■経歴:
大学卒業後、日系エレクトロニクス企業にてインストラクターとしてキャリアをスタート。 日々仕事の充実感を得てきた矢先に突然の異動を命ぜられ、不本意ながらも新部署へ。 そこで得た新しいことへのチャレンジや、周囲との良好な関係に支えられ、仕事の視野を大きく広げる経験に繋がる。その後大手外資系企業へキャリアアップ転職し、BtoB マーケティング部門にてマネージャーへ昇進。 在職中に結婚・出産・子育てを経験し、子供が保育園時代の大変な時期に、3年連続優秀社員賞受賞という華々しい結果を残す。限られた時間の中で 成果を出すためのノウハウを蓄積し、2015 年に独立。 現在はその実経験を生かし企業研修講師、キャリアカウンセリング、各種メディアでの専門家執筆にて活動。東京都世田谷区在住、一男の母。

 

■資格
認定コンプライアンスコンサルタント(一般社団法人日本コンプライアンス推進協会)
プロフェッショナルキャリアカウンセラー(日本プロフェッショナルキャリアカウンセラー協会)
認定エグゼクティブコーチ(日本プロフェッショナルキャリアカウンセラー協会)
Points of You® 認定エバンジェリスト<国際資格>

 

 

1つ上の視野を広げる、
周囲を巻き込んで仕事を進められるようになる、
そんな女性社員をいかに育成するべきか?

 

プログラム冒頭の自社課題の共有では、参加された企業様より、
下記のような声が多く出ていました。

・仕事も時間も、「ここまでしかやりません」というスタイルの方が多い

・仕事が作業化し、決められたことをやっている

・リーダーの役割を打診しても「できません」の防戦一方、受け入れようとしない

・新しい企画を生み出す経験が少なく、どうしたら良いかがわからない

・新しいことにチャレンジしたがらない

・「自らやる」という経験がないからか、自分から考えて動き出すことができない

・年次だけが上がって仕事量や役割が伴わず、仕事と給料のバランスが取れていない

・ライフイベントの支援制度はあるものの、現場の雰囲気なのか活用しきれず退職に繋がってしまう

・意外と一般職女性の上司の方も「変わって欲しくない」という反応がある

そんな彼女たちに、一つ上の視野を広げ、周囲を巻き込んで仕事を進められるようになって
もらうには、どんな風に育成をするべきでしょうか?

 

久保田一美講師;

まず「ソコソコさん」育成の大前提として、2つあります。
一つ目は、誰かから強いられるのではなく、自らの思いに気が付いて変わるために、
「北風と太陽」の「北風」ではなく「太陽」アプローチをすること。
二つ目は、特に一般職女性は、自分の「感情」が揺れると動き始めるという特徴が
あることに着目することです。また「ソコソコさん」から「テキパキさん」に変わるには、
変化するメリットとリスクを可視化した上で、どちらか片方の面、もしくはどちらもの両方
の面で、ご本人の「感情が揺れる」状態を生み出すことが必須になります。

 

 

 

従来型のキャリア研修とは異なる、
一般職女性向けならではの
独自のアプローチが必要な理由

 

これまで多く実施されてきたキャリア研修というのは、大まかな流れがあったかと思います。
例えば、従来の研修で多いものは、今までのキャリアの棚卸しをして、強みと弱みの理解を
して、これからなりたい姿を描くというものが定番ですよね。
でもこの流れは、比較的仕事の重要度が高い総合職の方や、自分のなりたい姿が描けている方
には良いのですが、一般職層の方の場合だと、手が止まってしまうことがほとんどです。
「これからなりたい姿は?」と問われても、「このままでいい」「変わりたくない」という
反応をされる方もいます。

それではどのようなアプローチをしたら良いのか?私どもでは新しいアプローチをご提案して
います。今までのキャリアの棚卸しについては、〇〇をやってきたという業務内容の棚卸し
ではなく、そこにどんな感情があったのか、本音はどんな気持ちで仕事をしていたのか、
その点も含めて振り返って頂きます。そして今の職場で恵まれていること、楽しいこと、
感謝しているメリットを考えて頂きます。また一方で、不測の事態・望んでいない未来に
ついても考えて頂きます。そのための効果的なツールとして、Points of Youという手法を
使います。

 

【Points of You®について】

数々の写真やキーワードを通して、普段使わない右脳を刺激し、他人、そして自分自身との
コミュニケーションを深めることができるツール。2006年にイスラエルのコーチング専門家に
よって開発され、現在は147ヵ国で展開されている。Google、Intel、IKEA、シルクドソレイユ
など創造的で革新的な企業や団体で導入されている。

 

Points of Youワークを体験した受講者の感想

「私は今年入った新入社員なので、日頃怒られてばかりの状況なのですが、
楽しいこと・恵まれていること・感謝していることというテーマで考えると、
その分私の成長のために皆さんが助言して下さってるんだな、と変換して
捉えなおすことができました。」

「はじめ写真を手に取った時、何を話したらよいのか少し戸惑う気持ちがありましたが、
問いかけの言葉を聞いて自分の中で考えを深めたり、他の方に自分のことを話をしている
中で、日頃思っていることや感じていることが言葉になって繋がっていくような感覚に
なりました。占い、というわけではないけど、何か点と点が繋がっていくような不思議な
感覚になりました。」

 

久保田講師;

Points of Youの手法はスピリチュアルでもなく、占いでもありません。コミュニケーション
ツールとしてのヒントになっただけで、どんな感情が沸き起こるか、どんな言葉になって
出てくるか、それはその方の経験や感情そのものなのです。

一般職女性向けに開発された専門のツールではないですけれども、自分の感情のフックに
なるような質問がちりばめられているコーチング手法の効果を最大限に引き出すものに
なっています。感情と思考が密接に関わっている女性には、これまでの男性主体で進められて
きた従来型の企業研修ではあまりなかった手法を取り入れた提案をしています。

 

 

行動することのメリットと行動しないことのリスクの
両面と向き合わせる

 

このような手法で現在の組織の中での自分の立ち位置や、それに伴う自分の感情と向き合った
上で、改めて自分は変化しなくとも、周囲が変化していくことを認識し、自身が今の働き方や
業務を維持し続けることによって「得ること」「失うこと」の両面を考えるステップへと
進んでいきます。

具体的には、長時間労働の是正や人口減少による労働力の低下、AIの台頭により不要になる
仕事などの自分を取り巻く社会環境の変化についてでさえ、講師から伝えるというアプローチで
はなく、自ら「これからどんなことが起こり始めるか」考えて頂きます。
これこそが「北風」ではなく「太陽」アプローチに繋がる部分です。

これらを踏まえた上で、それではこれからの変化をどのように受け入れ、対応していくのか、
そのスキルを習得して頂くためのスイッチを2つ、具体的にご紹介していきます。

 

「ソコソコさん」から「テキパキさん」へ変化するための
2つのスイッチとは?

 

スイッチ1/機会の変換力=「しなやか力」を身に付ける

社会の流れが変化し、それに伴い会社も方向性が変化する中で、ゆるがない自分のキャリアを
つくっていくには、どのようにしたら良いか?を考えて頂きます。

ここではクランボルツ理論のプランドハップンスタンス(計画的偶発性)について解説し、
「キャリアの8割が、予期しない出来事や偶然の出会いによって決定されており、
周囲の期待の変化に応えていくことこそが、実際のキャリアを切り拓くカギとなるという
ことについて、具体的事例を用いながら認識して頂きます。

例えば、キャリアを切り拓いた実績のある方に多いコメントとして「たまたま」
「タイミング良く」「上司やお客様に恵まれて」という言葉。それは様々な機会に対して、
柳のようにしなやかな強さで対応してきたからこそ、です。逆にキャリアプランを作っても、
理想と現実にはずれがあったり、その通りに進まないことの方が多かったり、というのが現実。
明確な目標や夢が無かったとしても、周囲の期待や変化、不測の事態にどのように対応して
いくかが重要であることに気付いて頂く必要があるのです。

 

スイッチ2/「ペイフォワード力」を発揮するために必要なアプローチを学ぶ

ここではビジネスゲームを通じて、「自分が」という視野から「周囲にどう貢献できるか」
という視野への変換を狙います。一度自分のことではなく、周囲に与える様々な影響を客観的に
判断し、コンセンサスを得ていく過程の中で、日頃の自分の行動を振り返ったり、周囲の人の
言動や接し方などに思いを巡らせて振り返りながら、「組織にとって与える影響」を考えて
頂きます。

このビジネスゲームの振り返りを通じて、組織視点の重要性に気付き、その上で周囲のことや
組織のことを考え行動することで、それが巡り巡って自分の働きやすさに返ってくるという
ペイフォワードの考え方や、信頼貯金を積み重ねていくことの重要性をお伝えします。
その結果、自分の働く時間を自分の力で幸せなものにしていく、という自立のための考え方を
習得して頂くという目的に導いていきます。

 

 

受講してみての感想(アンケート結果より引用)

・「ソコソコさん」から「テキパキさん」に変化した実体験がある講師だからこそ、の説得力があった

・一般職女性たちが求めていることが、よくわかった

・自身の経験を元に、その時の気持ちや立ち位置を理解していて、その具体的な対応策としての研修内容だったので、すんなりと聞き入れることができた。

・Points of Youの体験ができて、その効果が実感できた

・わかりやすく柔らかい話し方で、対象となる一般職女性層に受け入れられやすい講師だと思った。

・2つのスイッチなど、ステップを丁寧に紹介して頂き、納得性が高かった。

 

 

 

【担当プロデューサーより】
ダイバーシティコンサルタント 堀江聡子

一般職女性の「感情」や「価値観」」に寄り添い、その特徴を活かして今後の変化に
しなやかに対応していける力を付けていくという新アプロ―チが必要

なかなかこれまでの研修では、一般職女性向けに特化した内容のものはなかったと思います。今回は様々な企業の変化の中で、組織としても個人としてもまだ未着手の状態出ることが多い、一般職女性を対象にしたプログラムのご紹介をさせて頂きました。

男性的な仕事もバリバリやっていける総合職女性や、そこでしっかり結果を出し評価を勝ち取っていける女性は、逆にご自分でキャリアを切り拓いていける力があると言えるでしょう。一方でこれまでのやり方から脱却できずにいる一般職女性を、グッと一つ上の段階に引き上げて視野を広げ、もう1段上の仕事をしてもらうことができるようになったら、これこそが本当の意味での女性活躍に繋がります。

久保田一美講師は、まさにご自身の経験の中で、一般職女性層に多い考え方をしていた過去があり、プライベートの壁にぶつかった経験やそれを乗り越えた経験、そしてそこから周囲の期待にその都度忠実に応えてきたからこそのキャリアの広がりを実践されてきた方です。

一般職女性たちが日々仕事の中で感じている思いにも、しっかり寄り添い・受け止めた上で、更なるステップアップへの方向性を彼女たちらしいやり方で誘導していくことができる数少ない講師であると思います。

ぜひ多くの企業に存在する、まだまだ多くの可能性を秘めた一般職女性たちの、更なる活躍のためのキッカケづくりとして、このような新しいアプローチで育成していく方法をぜひ検討して頂きたいと思います。

 

ダイバーシティ&インクルージョン
お悩みは お気軽にご相談ください。