Case 導入事例

CASE.5
人材ファーストの会社へ~ワーキングマザー施策、これからの働き方を「自分」を主語にキャリアを見つめなおすきっかけを作りたい~
株式会社クレディセゾン 様
Client :
株式会社クレディセゾン

設立:1937年(昭和12年)3月15日
資本金:759億29百万円
従業員数:4,319名(2021年3月31日現在)
※上記従業員のほかに、嘱託、パート及びアルバイトを雇用しており、
その期中平均雇用人数 1,736名(1日7.5時間換算)
事業内容:ペイメント・リース・ファイナンス・不動産関連・エンタテインメント
https://www.saisoncard.co.jp/

左から
山之内徹氏
労働組合

鈴木絵里奈氏
戦略人事部 人事課

※本事例は、前身であるWisH株式会社にて実施したものです。
 肩書等は記事公開当時のものとなります。

取り組みに至る
背景・きっかけ

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森下

本日は、ダイバーシティ推進や女性活躍の施策の中で、主にワーキングマザーセミナーのお話を中心にお聞かせいただけたらと考えております。よろしくお願い致します。
初めに、取り組みに至る背景・きっかけをお聞かせください。

よろしくお願い致します。

弊社は女性社員の比率が約7割と高く、現在産休・育休を取得している社員は年間で200~300名、毎年約80~100名が育休復職しています。

女性の積極採用を始めた1980年代より就業の継続やキャリア形成をあきらめることがないよう制度を拡充してきましたが、より主体的に自身のキャリアを作っていくマインド醸成の必要を感じ、ワーキングマザーを対象としたセミナーの実施を開始しました。

当初は特に時期や対象を絞らず両立の心構えやタイムマネジメント、コミュニケーションスキルや今後のキャリアビジョンまで一括でセミナーを実施しておりましたが、ワーキングマザーの状況も多様化したこともあり、2019年度より復職直後の方を対象とした両立支援に重点を置いた「ワークライフバランス編」と、両立しながら更なる活躍を考える「キャリアデザイン編」の2階層に分けて実施しています。

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鈴木

検討プロセス・実行施策

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森下

今回、この施策やセミナーを選ばれた理由はいかがでしょうか。

「ワークライフバランス編」「キャリアデザイン編」どちらのセミナーにおいても、社員がこれからの働き方を「自分」を主語にキャリアを見つめなおすきっかけを作りたいという思いから、毎年継続して実施しております。WisH様のプログラム内容は、当事者ならではの状況を交えながらも仕事で活躍する視点を具体的に描いて欲しいという当社の意図を反映した内容だと思い、ご依頼させていただきました。

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鈴木

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森下

ありがとうございます。WisHを選ばれた理由としては、どのような点がポイントになりましたでしょうか。

「ワークライフバランス編」では、「巻き込み力」「ダンドリ力」が盛り込まれており、モヤモヤを解消して両立に向けて心を整えるだけでなく、明日から早速業務に活かせる内容が入っていることが良かったです。

「キャリアデザイン編」では、家庭はありながらも1人の社員としてどう活躍していきたいか、を考えて欲しいと思っているので、自分の軸で考えてもらえる構成・内容だったことや、以前実施したセミナー後のアンケートにて「社内でロールモデルがいない」「両立のコツや経験談を聞きたい」という声もありましたので、今年度は役職者の先輩社員2名を呼び、パネルディスカッションを実施する形を希望しておりました。先輩社員とのパネルディスカッションも当社の意向を汲んでくださりプログラムに追加して実施いただけるとのことでしたので、本セミナーを選びました。

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鈴木

職場での変化・今後の取り組みについて

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森下

セミナー終了後、受講生の変化はありましたでしょうか。

「ワークライフバランス編」では、『考え方が固執していたが、新しい視点が得られた、胸のつかえがとれた、講師の実例が参考になった、セミナー後1on1を自ら依頼し今後のキャリアについて上司へ相談した』という感想が出ておりました。
また、「キャリアデザイン編」では、『長い目で自分の人生を見つめる機会になった、時間の活用の仕方を変えることが出来た、先輩社員の経験談を聞き自分も頑張ろうと思った』など、共に良い変化が感じられる声が上がっております。受講社員から他の社員へも良い影響が広がっていくと良いなと考えております。

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鈴木

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森下

今後の取り組みについて、更にお考えになられていることはありますか?

ワーキングマザーに限らず、社員のパフォーマンスを最大限に引き出すには当事者の努力だけでは出来ることが限られている部分もあると思っています。今後さらに多様化するであろう環境下の中で、管理職へは部下1人1人に合わせたマネジメントを考えてもらうような取り組みを実施していく必要性があると感じております。

また、ライフイベントが起こる前にワークライフバランスを考える機会を設けることで、長期的なキャリアプランを描きながら目の前の業務に携わっていけるようなマインドを醸成したいです。
当事者へ向けても研修という形に捉われず、様々な形で引き続きキャリア開発を支援していきたいと思います。

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鈴木

担当者としての
考え、思い

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森下

最後に、担当者としての考えや想いを伺えますでしょうか。

受講者も1人1人環境や抱えている問題が異なり多様で、1つのセミナーを通して解決出来る部分と、そうでない部分があることを感じています。
上記を踏まえ、社員の悩みをその都度早期に解決出来るよう「点」ではなく「線」で支援できるような取り組みが出来たらと考えております。私もワーキングマザーの1人としてセミナーに参加させていただき、自分自身の気付きになったと同時に、社員へより良いサポートが出来たらと気持ちを新たにいたしました。社員同士のコミュニティー形成等、様々な取り組みに挑戦していきたいと思いますので、引き続きぜひお知恵をお借りできればと存じます。

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鈴木

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森下

多様な働き方をされている方が活躍しているクレディセゾン様ならではの、お話が伺え、改めてご支援をさせていただけることの喜びと、更に新しい施策のご提案が出来るように努めていこうと、気持ちを新たに致しました。本日はお時間をいただきありがとうございました。引き続き、よろしくお願い申し上げます。

担当プロデューサーの声

2020年度より、クレディセゾン様のダイバーシティ推進の取り組みの一つとして、ワーキングマザーセミナーに関わらせていただいております。

女性社員の割合が7割、女性の活躍が進んでいらっしゃるクレディセゾン様だからこそのお悩みや、本ワーキングマザーセミナーをより良いセミナーにされたい想いを受け、私もご要望のご支援及び、他社様の事例などもお伝えし、より良い機会の提供が出来るよう、進めて参りました。

担当者として携わる中でとても印象的だった場面が2つあります。
1つ目はオンライン化によるワーキングマザーの皆さんに参加いただきやすい環境を作れたことです。
2020年度はコロナ禍の実施ということもあり、初のオンライン研修の形式で実施を致しました。オンライン化したことで、海外駐在の方や、お子様が発熱で自宅に居る中で参加いただけるなど、よりワーキングマザーにとって参加いただきやすい環境が作れ、より多様な意見交換の場になりました。

2つ目は、ワーキングマザーのポテンシャルの高さを感じたことです。
元々、お子様がいる中でも「両立」を前向きに、「活躍」するマインドを醸成して欲しいとのご依頼でしたが、ご参加いただいた皆さんの対話を伺っていて、前向きにワークもライフも取り組む姿勢をお持ちでした。
先輩社員の方からのメッセージも具体的で明日から使えるヒントがたくさん有り、クレディセゾン様の社風、会社からのメッセージが現場で働く皆さんに届いていることを感じました。

現在2021年度の実施に向けてご相談を進めておりますが、今後の課題として、今後さらに多様化する環境下の中で、当事者だけでなく、管理職に対して、部下1人1人に合わせたマネジメントを考えてもらうような研修を実施していく必要性があるといただいております。当事者への施策から、関わる管理職への巻き込みも含め、より良い機会を提供出来るよう、取り組んでいきたいと思います。

ダイバーシティ&インクルージョン
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